吠えるＥ爺と 燃える同志たちの闘議場 -２６-

1：飯山一郎 :

2017/05/19 (Fri) 00:22:05

host:*.ocn.ne.jp

前スレでは安倍晋三が日本の政治と外交を大変革させた経緯を議論しまくった．しかし「森友」で集団発狂した講演屋を筆頭に，識者の大半は日本国の構造変容と，そのダイナミズムをホとんど認識できぬまま．斯様な放射性ルサンチマンはホっとけ！と，当スレでは更に世界の深層を探り，真相を見透かすスレにしたい．ホは通奏低音．（管理人）

213：mespesado :

2017/05/23 (Tue) 22:22:18

host:*.itscom.jp

>>206
ありがとうさん

＞ 暴落してる日本株が上がるなんて信じられなかった

＞ それから暫くして日本株がアベノミクスで上がりはじめびっくりした


　人は自分の見識のもとでは信じられないことが起きると、陰謀論に嵌り

易いものです。ありがとうさんは、日本がこれだけ低成長で低迷してると

きに、急に景気がよくなるなんて、そんな虫のいい話があるわけがない、

と思ったからこそ、「これはきっとワナに違いない」と思ったんではない

でしょうか？

　実は、現在の日本の不況は、戦前までのような、「物不足による不景気」

ではありません。逆です。「モノが行き渡ってしまった」がゆえの不景気

です（この事態は小泉のときからそうで、彼が米澤藩の「米百俵」の話を

して「みんなで痛みに耐えよう」と国民に訴えたのはサギで、米澤藩の場

合は自分の藩がモノ不足だったから消費をガマンして教育に投資して富を

蓄積したのですが、小泉の時代は生産過多になっていたんですから、消費

をガマンしたらますます不況になってしまいます）。

　それでは何ゆえに、モノが過剰な現在不況なのかと言うと、「消費者が

おなかイッパイ」だからというのが本質的ですが、そのためにモノが売れ

ず、企業は仕方ないから収益を上げるためにコスト削減せざるを得ず、従

業員の賃金をカットし続けたために、庶民が消費したくてもオカネが無い、

という現象が発生しました。この事態を改善するのが先決ですが、そのた

めには取り合えずお金を増やせばよい。オカネを刷って増やせば回りまわ

って庶民にもオカネが行き渡って、消費したくても消費できなかった人が

消費できるようになるからです。

　しかし、単にオカネを刷ってばら撒く（いわゆるヘリコプター・マネー）

をやったんでは、オカネの正体が単なる紙切れであることが明白になって

しまい、円に対する信用が毀損してしまいます。だから「オカネを刷って

いる」ことがバレないように、巧妙にオカネを増やす必要がある。その小

細工をしながらお金を刷ったのが、いわゆる「異次元の緩和（黒田バズー

カ）」なんです。つまり、モノは十分溢れてるのに、オカネのめぐりが悪

かったことだけが不況の原因だったからこそ、オカネを刷ってやればすぐ

に経済が持ち直すことができたのであって、「虫のいい話」でもなんでも

ないんです。単にその前の野田政権が、財務省に騙されて、通貨発行券を

持つ国家の財政と、通貨発行券を持たない家計の財政を混同して緊縮財政

などという愚かしいことをやってしまったからいけなかったのです。安倍

政権がこの財務省を手篭めにして支配下に置いたことがいかに画期的だっ

たか、ということです。

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