飲尿獣医の屋根裏部屋

1：飲尿獣医 :

2016/10/05 (Wed) 04:48:50

host:*.ccnw.ne.jp

昨年11月に、2ちゃんの飲尿スレから誘導されココにやって来て
第7チャクラが開いてしまったと、変なこと言う動物病院の獣医です。
小動物臨床に携わって早40年。今までの経験、そして現在を
この屋根裏部屋から、自由気ままに呟きます。

私もネコが好きです。(イヤ、全ての生き物を愛しております)

661：飲尿獣医 :

2019/09/18 (Wed) 03:33:56

host:*.ccnw.ne.jp

先日、朝ドラ「なつぞら」の後の番組で
宝飾問屋街の御徒町で外国観光人(特に中国人)が
高価な宝石を買いあさっていると報道していた。
バブル期に買った人達が30年の時を経て高齢化して
手放しているのだという。
バブル期に150万だった物で、700万で売られる物もあるという。
そんなブームのお陰で、その当時高価な買い物した人々は彼らに助けられているのだろう。

宝石で忘れられないことがある。(以下、前に書いていたらゴメンナサイ)
H10.父の死をキッカケにテンション上がった私は
5月の第2日曜日が母の日であることをすっかり忘れていた。
気づいたのは夕刻、母の日のプレゼントは何を⁉︎
妻には散々苦労をかけたし、感謝もしていた。
このテンションではその思いは尚更だった。
(その時私の母は未だ生存していて、妻は私の母ではないのだが…笑)
私の感謝を示すプレゼントはもう宝石しかないと思った。
それも私の購入可能な最高のものを…
幸いなことに、ウチのエミリー(シェルティ)の子を飼ってくれたMさんは隣の市で宝石店を営んでいた。
電話をかけると、もう店は閉まっていたが開けてくれると言ってくれた。
私は側にいた未だ小学5年生の娘を引き連れ、Mさんのお店へ車を走らせた。
お店には、わざわざ春日井の自宅から出てきたくれたMさんがご夫婦で待ってくれていた。
私はお店に着くなり、Mさんに、妻にプレゼントしたいので100万円で指輪を選んで欲しいと告げた。
宝石の種類も告げぬいきなりの注文に、Mさん夫婦は困惑してしまった。
ダイヤにするかそれともと、散々悩んだ挙句、二人で選んでくれたのは真珠のネックレスと指輪のセットであった。
それは、店の奥に大事にしまってあった非売品の品物であった。
Mさんは、これは将来お母さんから娘さんに譲られると言って
幼い娘を前に、「もうこれほどの天然物の真珠は出てくることはないだろう」とか、
色々と説明して下さった。
本当に大粒の真珠だった。
Mさんは今から鑑定書を用意するからと言ってくれたが
妻には内緒で出てきた手前、もう急いで帰らねばならなかった。
私は「鑑定書なんか要りません」とMさんに告げた。
(もう売買することもないだろう、犬猫の血統書と一緒で必要ないと思った)
後で妻がMさんにお礼の電話をした時、「いつでも良いから鑑定書を取りに来てください」と言われたそうだが、そうすることはなかった。

殆ど宝石を身につけぬ妻にあって、あの真珠のネックレスは、いつも大事な人とのお別れの時、彼女の首元に存在した。
そして、今度は彼女がこの世からいなくなった時には、娘に受け継がれることだろう。

私の事を典型的な躁状態と人は嗤うだろうが、
Mさん御夫婦には、あの時最良の選択をしてくれたと、今も感謝している。

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