飲尿獣医の屋根裏部屋

1：飲尿獣医 :

2016/10/05 (Wed) 04:48:50

host:*.ccnw.ne.jp

昨年11月に、2ちゃんの飲尿スレから誘導されココにやって来て
第7チャクラが開いてしまったと、変なこと言う動物病院の獣医です。
小動物臨床に携わって早40年。今までの経験、そして現在を
この屋根裏部屋から、自由気ままに呟きます。

私もネコが好きです。(イヤ、全ての生き物を愛しております)

83：飲尿獣医 :

2016/11/01 (Tue) 08:57:31

host:*.ccnw.ne.jp

先日、尿療法普及活動をしてみえる大垣の高田さんから
長谷川ひろ子監督「生死(いきたひ)~家族で看取る~」
という映画の案内メールをいただいた。
(11/12(土)13:30~大垣市総合福祉会館)
私は行けそうにないが、チラシは待合室に貼っておくと返事した。
御主人の最期を自宅で4人の子供たちと看取るという
ドキュメンタリー映画のようだ。

このチラシの内容を見て、私はKさんの家族のことを思い出してしまった。
Kさん夫婦とは(私は覚えてはいなかったのだが)
昔、夜中に何処も診てくれないとウチに猫を連れて来て以来の長い付き合いだった。
その頃はまだ子供さんも居なかった。
犬猫を何頭も連れて来たし、友達も何人か紹介していただいた。
下の娘さんが小学校低学年の時、娘さんと一緒に来ていたKさんの奥さんの様子が
いつもと少し違っていた。
顔は全く化粧気が無いし、ウチの寅蔵と遊ぶ様子も何か元気無く、哀感を漂わせていた。
その後、Kさんがやってきた時、私は「奥さん元気？」と聞いた。
その時、奥さんは大腸ガンが全身に転移した末期ガンと知らされた。
妻に見舞いの花を買って来させ、Kさんに渡した。
本当は見舞いに行きたかったが、彼女の顔を見るのが辛いし
彼女もそれを望まないだろうと思った。
それから暫くしてから来たKさんに、奥さんが亡くなったことを知らされた。
二人して、Kさんの家まで、奥さんにお線香をあげに伺った。
そしてKさんから奥さんの最後を聞かされた。
もう手の施しようの無い状態の彼女を、親子3人は家で最後を看取った。
夫婦は夜になると、将来の子供のことを案じ二人で泣いたという。
そして子供達も子供部屋で泣いていたという。


あれから１０年近くが過ぎ、久しぶりに大学生になった息子を連れて来てくれた。
息子さんも娘さんも立派に成長した。
Kさんの親としての務めもあと少しだ…。

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