吠えるＥ爺と 燃える同志たちの闘議場 -２６-

1：飯山一郎 :

2017/05/19 (Fri) 00:22:05

host:*.ocn.ne.jp

前スレでは安倍晋三が日本の政治と外交を大変革させた経緯を議論しまくった．しかし「森友」で集団発狂した講演屋を筆頭に，識者の大半は日本国の構造変容と，そのダイナミズムをホとんど認識できぬまま．斯様な放射性ルサンチマンはホっとけ！と，当スレでは更に世界の深層を探り，真相を見透かすスレにしたい．ホは通奏低音．（管理人）

181：mespesado :

2017/05/22 (Mon) 22:26:05

host:*.itscom.jp

>>178

　もう一度、猿都瑠さんの >>148 をよく読むと、


＞ 客席でどれだけ詳細な解説や注釈（政治批判）を行ったとしても、フィールド内
＞ のプレーヤー（政治家）やゲームの進行（政治過程）に何の影響もない。


　この部分、つまり、有権者は一度選挙で国会議員を選んでしまうと、その後は政治

には口を出せない、このことをリベラル有識者達は「独裁だ」と言って批判するんで

すよね。「西洋の先進国では、選挙で選んだあとでもデモなどで政治家が民意に反し

たことをしないように絶えず監視していて、これが民主主義だ。それに引き換え日本

は…」てな具合に。

　それに対する私の答えは「ええ。確かに独裁政治ですよ。正確に言うと『民主独裁

政治』ですけどね。で、それが何か？」です。

　彼らは正しい民主主義を、「選挙で選んだ政治家が、実行しようとする一つ一つの

政策ごとに国会で（デモなどの状況を配慮して）国民の意見を絶えず聞きながら実施

するかしないか決めていく」ことだと思っている。これを私は『個別民主政治』と名

づけることにします。

　で、民主主義が『個別民主主義』を意味していた時代は確かにあったのです。それ

は、産業革命以後、高度成長期の終わりまでです。それまでの政治と言うのは、何度

も言うようだけど、「経営者層と労働者で分け前をどう分配するか」が政治の主題だ

ったので、この配分率を「独裁者」が自分の一存で決めると双方から文句が出る。そ

こで（実はプロレスなんだが）それぞれの支持政党に国会で（時にはデモの様子なん

かを考慮して）丁々発止の議論をして配分の比率を決める。そうすると、国民は「お

れたちの意見を聞いてくれたんだから納得しよう」となる。だから個別民主主義が機

能したんです。

　ところが世の中が低成長になると、資本の論理により、企業は儲けを出すために外

へ出ようとして、国家間の利害の衝突が激しくなる。当然武力による脅しやネオコン

による裏操作が激しくなり、政治は素人の手に負えなくなる。そうなると、外交能力

に長けた政治の専門家が「独裁」した方が国益が守れるようになる。かといって、そ

のために民主制をやめます、なんて言ったって、そんな制度の大変更はなかなか国民

にも理解してもらえず、事実上不可能だ。となれば、民主主義のルールである「選挙」

の仕組みは温存したままで、その制度を「流用」して、「独裁者」を選挙で選ぶよう

にすれば、事実上の独裁ができる。これが安倍総理のアイデアであり、かつそれを実

行しているのが今日の日本の政治なんだと思います。

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